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🔤【サリーの日英 翻訳講座】独自手法『日英翻訳メソッド』の英語翻訳手順をステップ毎に解説

翻訳メソッド

こんにちは。さり~♬です。

独自手法『日英翻訳メソッド』の英語翻訳手順をステップ毎に解説

「日英 翻訳講座 STEP1」

 

~☆英語学習のイノベーション☆~

英語の全体像をつかむ

では早速始めましょう☆

学校での英文法学習のように細かい箇所から一つ一つ積み重ねていくやり方ではなく、まず最初に英語の全体像をつかみます。

細かい文法知識ばかりを学習するよりも、英語というものの全体像・大枠をざっくり掴むことが英会話学習を行う上でとても効率的です。

 

横断的な文法学習

日本語を英語に置き換えるために必要な知識(文法)を横断的に学びます。

英文を構成する一番重要な骨格部分の作り方からおさえていきます。

 

大枠を捉えて交通整理

英文の大枠作りのロジックがつかめれば、細かい文法知識が頭の中で交通整理され、必要な個所でうまく適応することができます。

 

ゴールが見えると楽しく学べる

英文作成に必要な知識習得までの道筋が見えて、学習の見通しが立つと、目標や遣り甲斐を持って楽しく学習に取り組むことができます。

 

【日英 翻訳講座】スタートです!

なので一番重要なポイントからスタートします。

重要なポイントは4つあります。

一つ一つ順番に解説していきますが、まず初めに4つのポイントの概要を簡単に説明しておきたいと思います。

 

重要な4つのポイント

日本文を英文に置き換えるときに抑えるべき重要なポイントは、その文の

『①性質、②時間、③語尾のニュアンス、④話者の心理』

の4つです。

この4点を大まかに説明します。

その後に①の『文の性質』から順番に詳しく解説していきます。

 

①『文の性質』

『文の性質』とは、文の種類・タイプ・型のことです。

文には大きく分けて4つの種類があります。

ほぼ全ての文はこの4つのタイプのどれかに当てはまります。

どの型に当てはまる文なのかによって、英訳するときの英単語の配列が決まります。

 

②『文の時間』

『文の時間』とは、文の時間枠のことです。

英語では、現在、過去、未来の他に、さらに別の異なる時間枠があります。

これは英語独特な時間の概念で、日本語ではあまり意識されていない時間的領域です。

どんな文もこれら全ての時間枠のどこかに当てはまります。

どの時間枠に当てはまる文なのかによって、英語の動詞周辺の作り方が変化します。

 

③『語尾のニュアンス』

『語尾のニュアンス』とは、文の語尾に表れる話者の『気持ち・心情』のことです。

語尾に『~かもしれない』『~できる』のような話者の気持ちを表す語句がある場合は、相応する英単語(助動詞)を用います。

日本語は最後まではっきり言わずに尻切れトンボになってしまったり、語尾が省略されたりすることが多いので、その場合も話者の心情を汲み取って相応する英単語(助動詞)を補います。

 

④『話者の心理』

『話者の心理』とは、文が意味する内容の実現性に対する話者の『本気度』のことです。

話者の心理には2つの世界があります。

『現実的な世界』と『仮定の世界』です。

心理的に、実際起こり得る『現実的な世界』の話として言っているのか、あり得ない『仮定の世界』の話として言っているのかを見極めます。

話者がどちらの世界に立って発言をしているのかによって、文の英訳方法が異なります。

 

現実の世界

話者が『現実の世界』に立って、普通に、本気で『~します』と言っている場合は通常通りの方法で英訳できます。

 

仮定の世界

しかし、話者が『仮定の世界』に立って、そんなことは実際にはあり得ないという心理で『(もし宝くじが当たったら)半分あげるよ』『(もし私があなただったら)私はそんなことはしない』等と言っている場合は、英訳するときに時間枠をひとつ古い方へずらす等、特殊な英訳方法が必要となります。

 

【日英翻訳メソッド図解チャート】は全講座終了後に公開予定☆

ちょっと難しい話になってしまいましたが、何となくで構いませんのでこの4つの重要なポイントを頭の隅に置いておいてください。

これから進む先にあるものを意識しながら進むと、どこに向かって学習しているのかがわかり、英語学習を続ける上で効果的です。

①~④の重要ポイントの視点からまとめた日英翻訳方法の図解チャートは、①~④の重要ポイントの他、いくつかの抑えるべきポイントを全部説明し終わった後に公開予定です☆

4つの重要視点とそれぞれの英訳ルールがパッと一目でわかる図解チャート!持ち運びもできてとても便利です。お楽しみに~☆

 

①『文の性質』について

それでは、①の『文の性質』からみていきましょう。

できるだけ簡単に説明していきたいと思います。

先ほども少し触れましたが、『文の性質』とは、文の種類・タイプ・型のことで、大きく分けて4つあります。

今回はその内の2つを学習していきたいと思います。

問答形式で説明していきます。

 

質問:下の2つの文の性質的な違いは何だと思いますか。

・何は何だ (AはBだ)
・何が何する (AがBする)

答え:

「何は何だ (AはBだ)」は「状態」の文で、「何が何する (AはBする)」は「行動」の文です。

 

質問:「AはBだ」という「状態の文」とはどんな文だと思いますか。

答え:

「状態の文」とは、物事の「状態」を表す文です。

物事がどのように存在しているか、存在の様子・存在の仕方を表す文です。

また、「AというものはBである」、というように「A=B」の式が成り立つ文でもあります。

 

例:

AはBだ。 私は日本人だ。
A=B   私=日本人

 

質問:「AがBする」という「行動の文」とはどんな文だと思いますか。

答え:

「行動の文」とは、主体となるものの「行動」を表す文です。

行為・アクション・動きのある文です。

「やって」と言われればアクションを起こせるような文です。

 

例:

AはBする。私は走る。

 

解説:

「私は日本人だ」という状態の文では、「やって」と言われても「日本人をやる」ことはできません。

「日本人である」という在り方を表している状態の文であり、行動のある文ではないからです。

 

重要ポイント!【状態の文はBe動詞で作る、行動の文は一般動詞で作る!】

ここまでのところ難しかったですか。

チンプンカンプンという方もいるかもしれません。

これから例文をたくさん使って状態と行動の違いがわかるように何度も練習をしていきます。

「状態の文」なのか「行動の文」なのかを見極められるセンスを鍛えることは、日本語を英語に訳す上でとても重要です。

なぜかというと、

【状態の文はBe動詞で作る、行動の文は一般動詞(Be動詞以外の動詞)で作る】

という大原則があるからです。

 

【日英翻訳メソッド】ルール
「AはBだ」は「Aの英単語+Be動詞+Bの英単語」で作る

「私(A)は日本人(B)だ」は状態の文なので、”I am Japanese.” のようにBe動詞を使って英文にします

 

「A(私は)+Be動詞+B(日本人)」
I      am   Japanese.

 

【日英翻訳メソッド】ルール
「AがBする」は「Aの英単語+Bの英単語」で作る

「私(A)は走る(B)」は行動の文なので、”I run.” のように一般動詞(Be動詞以外の動詞)を使って英文にします

 

「A(私は)+B(走る)」
I      run.

 

文法マメ知識

英語の動詞には2種類あります。

Be動詞と一般動詞です。

Be動詞とは、日本語でいう『~である』『~だ』にあたる部分です。

Be動詞には be, am, is, are, was, were, being, been があります。

どれを使うかは、それぞれの使用条件が決まっています。

 

『Be動詞』と『一般動詞』の正しい使い分け

英語をかなり勉強している人の中にもBe動詞と一般動詞の使い分けの区別がつかない人も多いと思います。

Be動詞と一般動詞の両方の動詞を不適切にミックスさせて意味不明な英文を作ってしまっている場合もあると思います。

Be動詞と一般動詞の使い分けができるようになると、意味の通じる正しい英文を作れるようになります。

 

英語【大原則】のおさらい

『Be動詞』は「状態の文」を作るときに使い、『一般動詞』は「行動の文」を作るときに使います

 

練習問題

それでは練習してみましょう。

以下の文は、状態の文でしょうか。それとも行動の文でしょうか。

長文もありますが、文の構成の骨格部分である「AはBだ」と「AがBする」に焦点をあてて考えてみてください。

「AがBする」という行動の文の中には、動詞Bの目的となる「~を」が出てくる文もありますが、このような文も同じ行動の文と捉えてください。

1.それはすごく面白い。 (状態or行動?)
2.私達はあやまちから学ぶ。 (状態or行動?)
3.あなたのスピーチは感動的だった。 (状態or行動?)
4.改革は急速に進んだ。 (状態or行動?)
5.それは素晴らしい。 (状態or行動?)
6.これは成功のためのよい機会だ。 (状態or行動?)
7.彼はあなたの訪問に感謝の意を表した。 (状態or行動?)
8.我々は高い目標と目的意識を持った会社だ。 (状態or行動?)
9.営業は会社の主要機能の一つだ。 (状態or行動?)
10. 我々は自動車を生産する。 (状態or行動?)

初めは難しいと思いますが、文の種類をよく観察していく内に状態と行動の違いがわかるようになってきます。

上の練習問題の答えは以下です。

答え合わせをしてみてください。

英訳も載せましたので英単語の意味は翻訳アプリで調べて学習してみてください。

『状態の文はBe動詞を使って作られている』『行動の文は一般動詞を使って作られている』ことを確認してみてください。

 

That is so interesting.

1.それはすごく面白い。

答え:

状態の文「AはBだ」

「それは(that)、面白い(interesting)」

 

We learn from mistakes.

2.私達はあやまちから学ぶ。

答え:

行動の文「AがBする」

「私達は(we)、学ぶ(learn)」

 

Your speech was inspiring.

3.あなたのスピーチは感動的だった。

答え:

状態の文「AはBだ」

「あなたのスピーチは(your speech)、感動的だった(inspiring)」

 

The reform progressed rapidly.

4.改革は急速に進んだ。

答え:

行動の文「AがBする」

「改革は(the reform)、進んだ(progressed)」

 

That is outstanding!

5.それは素晴らしい。

答え:

状態の文「AはBだ」

「それは(that)、素晴らしい(outstanding)」

 

This is a great opportunity for growth.

6.これは成長のためのよい機会だ。

答え:

状態の文「AはBだ」

「これは(that)、機会だ(opportunity)」

 

He expressed his gratitude for your visit.

7.彼はあなたの訪問に感謝の意を表した。

答え:

行動の文「AがBする」

「彼は(he)、表した(expressed)」

 

We are a company with high goals and a sense of purpose.

8.我々は高い目標と目的意識を持った会社だ。

答え:

状態の文「AはBだ」

「我々は(we)、会社だ(a company)」

 

Sales is one of the major functions of a company.

9.営業は会社の主要機能の一つだ。

答え:

状態の文「AはBだ」

「営業は(sales)、一つだ(one)」

 

We produce automobiles.

10. 我々は自動車を生産する。

答え:

行動の文「AがBする」

「我々は(we)、生産する(produce)」

 

 

これで「日英 翻訳講座 STEP1」を終わりにします。

次回に続きます。それでは~♬

 

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